前回の「タイ語発音講座3:二重母音と短母音の発音」に続いて、今回は第4回目という事で頭子音(トウシイン)の発音を勉強します。
頭子音はむつかしいので3回に分けて解説するよ。だから今回は「頭子音第1回」みたいな感じだね。
1/3なのね、、、先は長いなぁ。ところで頭子音って何?あたまの子音?
頭子音(とうしいん)とは?
頭子音(トウシイン)とは読んで字のごとく、頭についた子音、頭につけた子音という事になります。タイ語の勉強で子音や子音字という言葉が出てきた場合だいたいは、頭子音や頭子音字を指すことになります。
では、どうしてこんな言葉があるかというと、タイ語にはこれと対をなす末子音(マッシイン)という音があるためです。
なお日本語には末子音というのはありません。
で?つまりどういう事?
例えば日本語の「す」をローマ字表記すると「SU」ですが、この「S」が頭子音で「U」が母音です。
下記のような感じです。
しかしタイ語は「SUT」みたいな感じのものが存在するという事です。
始めの「S」は音の頭にあるので、頭子音
真ん中の「U」は母音
最後のTは最後にあるので末子音
となるのです。
最後の「T」ってどうやって発音するの?
それは末子音の発音練習第7回に説明するのでそれを待ってね!
子音:พยัญชนะ ( pha yanchanáʔ )
頭子音:พยัญชนะต้น ( pha yanchanáʔ tôn )
末子音:ตัวสะกด ( tua sakòt )
いまいち納得いかない方は、たぶんまだタイ文字入門講座を終わらせてない方でしょう。
タイ文字入門講座を進めて行くと第5課を終えるころにははっきり感覚として理解できているように作られているので、タイ文字講座も並行して進める事をお勧めします。
今回学ぶところ
今回は第4回なので下記一番左の④のところになります。
日本語にはない音もあるので注意が必要です。
全体を見たところで、頭子音字のところをアップしてみてみましょう!
今回勉強するの1から13まで、一番左の列という事になります。
しょっぱなの1番から発音記号「なし」ってどういう事?
これは子音がなくて母音をそのまま読む時だね。日本語の50音順なら「あ段j」の子音にあたるところだよ。
実際に発音してみよう!
では今回発音する13種の頭子音を実際に練習してみましょう!
今回練習に使うのはこちらの表です↓
今回もタイ語ネイティブのタイ人にこの表を読んでもらい動画にしていますので、よく見て聞いて参考にしてください。
練習における注意点
- 表の中の色がついている日本語は、発音を注意すべきところです。
- カタカナ表記では仕方なく同じ表記になっているところもありますが、上記の表の中には一語として同じ発音はありません。特に一番右の列40番と52番、44番と45番などは似ているので注意が必要です。タイ人には全く違う音に聞こえている事を理解しておきましょう。もちろん発音記号も違ってます。
- 上の表の内、番号11,24,37,50つまり「ร」の頭子音は、巻き舌にして発音するとはっきりと発音できます。王族の事を伝えるようなニュース番組では巻き舌を強調してしっかり正確に発音していますが、日常会話では巻き舌には聞こえない事も多いです。巻き舌に聞こえなかったとしても、「ล」の頭子音とは違う音です。タイ人には違う音に聞こえていますので注意しましょう。
ネイティブによる発音の動画
私の友人のティックさんに上の表を順番に読んでもらってます↓
ティックさん、「ร」の頭子音を巻き舌でかなりはっきり発音しています。日常ではここまで巻き舌にしませんが、「発音練習」みたいな時は巻き舌にしてはっきりさせるようです。
次は頭子音(無気音と無気温)に入っていきます。
いかがでしたでしょうか。
近くにタイ人がいて発音練習に付き合ってくれるなら是非実際に発音して自身の発音を採点してもらってください。
タイ人がいない場合、まずは動画を見ながら自分なりに練習して違う音だと理解しておきましょう。タイ人と練習できる時まではとりあえず違う音だという理解にとどめておいて、とりあえずどんどん進める事をお勧めします。
次は難関の「無気温と有気音」です。
大体、普通の日本人はつまずく発音です。
もちろん私も大いにつまづきました。笑
さぁ、サクサク行きましょう。
以上、「タイ語発音講座4:頭子音14種を練習しよう」でした。
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