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6. 中子音字と長母音の組み合わせに声調符号をつけて練習しよう

タイ文字入門講座

前回のタイ文字講座「5. 中子音9つと発音記号を練習しよう」までで、中子音字9つと長母音9つの組み合わせはだいたい覚えたのではないかと思います。

まだ完璧ではないとしても全く問題ありません。7割覚えたら進んでください。次はこれらに加えて声調符号(声調記号)を覚えていきましょう。

声調といえば中国語の四声が有名ですが、タイ語には5つの声調があります。日本語にない要素ですので初めはむずかしく思うかもしれませんが、重要な部分ですので面倒がらずにしっかり練習しましょう。


ネット検索で直接このページに来た人はぜひ「はじめに、初学者の方へ。」のページから読んでいただければと思います。

そこでは「タイ語マスターまでのロードマップ」や、「タイ語をマスターするまでに、まず何をすべきか」をまとめています。

なおタイ文字講座の目次はこちらです。


 

だいさん
だいさん

やってまいりました。声調!

ブルー
ブルー

声調???

だいさん
だいさん

言語において意味の区別に用いる音の高低のパターンである。声調を用いる言語を声調言語(トーン言語)という。By Wikipedia

 

ブルー
ブルー

引用か!

文字の勉強なのに音の高低パターンを覚える必要があるのか?

と思われたかもしれません。

確かに通常声調に最も関係があるのは会話です。発話と聞き取りですね。

タイ語では声調を母音文字や子音文字とは別に、符号(記号)として表記しなければなりません。このため符号が間違えていると、違う言葉と認識されてしまいます。そういう意味では声調符号もれっきとしたタイ文字と言えるでしょう。

今回の目標

中子音字9種と長母音字9種の組み合わせに、声調符号をつけたものを発音記号に直せるようにする。

要するに前回までで勉強した内容に声調符号がつきますよという事です。

 

タイ語の声調

タイ語の声調には5種類あり、図で記すとこのような感じになります。

ブルー
ブルー

正直言って良く分からないなぁ。。。

だいさん
だいさん

確かに日本語にない要素だから難しいかも。。このあたりは文章で説明するより音声での説明が分かりやすいよ。

 

例えば日本語で「カー」と書いてあっても、この「カー」にはどんな音の抑揚がついているのか日本語では表すことができません。

正式な日本語ではありませんが、表現の方法として「カー」ではなく、「カ~」と波線で書かれると何かしら抑揚があるんだろうなという事は想像できますが、それがどういう抑揚なのかは想像するしかない状態です。

どうしても文字であらわすならば「かー(低い音からしり上がりに高い音にしながら)」と注意書きするしかありません。

その点タイ語は同じ「ガー」でも5種類の音の高低を「 กา ก่า ก้า ก๊า ก๋า 」と文字であらわすことが出来ます。

だいさん
だいさん

この กา ก่า ก้า ก๊า ก๋า の内 ก の上についているマークが声調符号(声調記号)と呼ばれるものですね。

ブルー
ブルー

タイ語、すごい!

声調の発音に関してはこちらを参考にしてください。ページ内には動画があり音の解説をしているので分かりやすいものとなっています。

発音記号や概念だけでなく、実際に声に出して発音しながら文字の勉強をすると、より効果的な勉強になります。

実際に声を出せなくても頭の中で発音できるようになるだけでも効果は上がるので、ぜひ上記発音講座にも寄り道してください。

 

声調符号4種

こちらはタイ文字入門講座第2回の「2. 母音、声調符号、タイ数字」でも、一度書いていただきましたが、下記の4種になります。

 

Thai_tones

一番左のกの上には声調符号はありませんが、その左側から順に声調符号の事をタイ語で

1. ไม้เอก (mái ʔèek): 第一声調符号
2. ไม้โท (mái thoo): 第二声調符号
3. ไม้ตรี (mái trii): 第三声調符号
4. ไม้จัตวา (mái càt tawaa): 第四声調符号

と言います。

声調符号は子音の上に記入され、母音の上には付きませんので、「 กา่ 」という文字はあり得ません。

子音の上に母音がある場合、例えば「 กือ 」とか「 กี 」みたいな場合は、母音のさらにその上に記載されて「 กื้อ 」とか「 กี๊ 」という風になります。

ブルー
ブルー

文字の上や下についてる印は、母音や声調符号だったんだね。

 

声調のルール

まずはこれまで覚えた中子音9種と長母音9種で考えていきましょう。

これらの組み合わせでは声調符号と声調(音の抑揚)の関係は、先ほど示した図の通りになります。

中子音の上に何も声調符号がつかなければ、例えば「กา」というタイ語であれば、これまで勉強してきたように「kaa」という発音記号になります。もし声に出して読む場合は音の抑揚が無い「カー」です。

次に、もし「 กา 」ではなく「 ก่า 」というタイ文字であったなら、発音記号は「kaa」ではなく「kàa」となります。声に出して読むなら少し低めのところからさらに低い音で「カー」です。

発音記号にも声調記号を追記しないと、発音記号からはその単語がどんな声調なのかが分からなくなってしまいます。なお発音記号では子音の上ではなく、母音の上に発音記号を書き込むことにも注意しましょう。

どこにでも書いて良いと言う訳ではありません。

ก่า 」であれば発音記号は「 kaa 」の1つ目の母音の上に「\」を書いてkàaとなります。

ブルー
ブルー

分かったような、分からないような、、、。

あまりピンとこない方もいらっしゃると思います。

私も初めはなかなか理解ができませんでした。

しかし、練習すれば次第にしっくりくると思いますので、あきらめずに練習をこなしましょう。

ちがう形でまとめると下記のようにもなります。

ブルー
ブルー

促音節を除く?

だいさん
だいさん

促音節(そくおんせつ)というのは、次回以降で勉強するからここでは特に気にしないでね。

 

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声調を発音記号を動画で解説

今回は「声調」という声の高低、抑揚に関するところですので、どうしても文字でお伝えするのには限界があります。

「タイ文字入門講座」ではあるのですが、発音を実際に音で聞くことで、より理解が深まると思いますので、動画で解説したページも添付しておきます。

宜しければぜひ参考にしてみて下さい。

 

声調符号と中子音字9つの練習

今回は120問でドリルを作りました。

声調符号が出てきて子音の上に母音と声調符号がつく事があるため、問題集の枠も縦の幅が必要になってきたため、問題集の縦の幅を広げたため問題数を減らしました。

声調符号に慣れるためにも、ぜひどうぞダウンロードして印刷して書き込んでください。

 

今回練習する内容を使った実際の単語

今回練習する組み合わせを使った単語には以下のようなものがあります。

ป + – ี + – ่ = ปี่ (pìi) 笛(名詞)
บ + – า + – ่= บ่า (bàa) 肩(名詞)
ต + แ – + – ่ = แต่ (tɛ̀ɛ) でも、しかし(接続詞)
ต + – ู + – ้= ตู้ (tûu)  棚(名詞)
ก + แ – + – ้ = แก้ (kɛ̂ɛ) 直す(動詞)

「 ปี่ (pìi) 」という単語は「笛」という意味ですが、前回出てきた「年」を表す単語は「ปี(pii)」です。声調が違うだけで全く意味が違うのでタイ文字も発音記号も声調を忘れず書き込みましょう。

บ่า (bàa)とは肩の事です。この単語ですが、タイマッサージ屋さんに行くとだいたいメニュー表に「คอ บ่า ไหล่ (khɔɔ bàa lày):コー・バー・ライ」という単語を見る事ができると思います。これは日本語で言うと首肩肩(2番目の肩と3番目の肩は少し範囲が異なります)をマッサージしてもらうメニューになります。

マッサージ屋さんに行ったらぜひ見てみて下さい。

 

ドリルの使い方

タイ文字には発音記号を、発音記号にはタイ文字を、上に出てきた表を見ながら書き込んでください。

思い出せないところや分からないところは、空白のままで進むのではなく、発音記号の表を答えを見ながら正解を埋めながら進んでください。

タイ文字に直すときのdの音はを、tの音はを使ってください。

ここで完璧にする必要はありません。次以降も復習を兼ねて同じ問題を出して、実際に書き込んでいく過程で記憶が定着するように進めていきます。

「タイ文字入門講座 – 中子音字と長母音字の組み合わせに声調符号をつけた練習」をダウンロード
練習編→ 6_renshu_seicho1_v32 (145KB)
解答編→ 6_kaitou_seicho1_v32 (148KB)

お願い事項

タイスタの練習問題は「だいさん」が個人で作成しており、間違いは見つけ次第すぐに修正して更新しておりますが、間違いではないかと疑問がありました際は、当ページ下部のコメント欄、フェイスブックページ、もしくはツイッターでご連絡いただけますと幸甚です。

その他、ユーチューブチャンネルへのコメントなども非常に励みとなりますので、遠慮なくお送りください。

だいさん
だいさん

ご協力よろしくお願いいたします。

次は余剰母音と複合母音を練習していきましょう

如何でしたでしょうか?今回の目標である

中子音字9種と長母音字9種の組み合わせに、声調符号をつけたものを発音記号に直せるようにする。

は達成できたでしょうか?

ブルー
ブルー

言葉を覚えるというより、クイズやパズルをやってる感じだよ。

声調符号があるため、文字を見るだけで声調が分かるという事は、単語ごとに声調を覚える必要がなく結果単語を覚える労力が少なくて済むという利点がある事を実感頂けたと思います。

始めは少し苦労するかもしれませんが、慣れれば考えることなく声調が分かるようになります。

次回はちょっと聞きなれない「余剰母音と複合母音」を勉強します。そんなに難しくはないので気負わずサラッと進めてしまってください。

 

以上、「6. 中子音字と長母音の組み合わせに声調符号をつけて練習しよう」でした。

コメント

  1. gawa より:

    ダイさん、こんにちは。
    第7課にもコメントしましたが、こちらでもドリルを解いていてわからなくなりました。

    อに長母音がついたとき、発音記号に「ʔ」がある場合とない場合があります。
    例えば23にはʔがついているが、83にはついていないです。これは第5課のドリルでも同じです。なぜでしょうか?

    また105の解答「kɔɔ」となっていますが、声調記号があるので「kɔ̂ɔ」ではありませんか?

    どうぞよろしくお願いします。

    • >อに長母音がついたとき、発音記号に「ʔ」がある場合とない場合があります。
      これは常にあるべきものですのでついてない場合は私の答案の作成ミスです。
      申し訳ないです。とりあえず83番には「ʔ」を追記して修正しました。
      あと、105番も間違えており下声「kɔ̂ɔ」が正しいです。
      修正にご協力いただきありがとうございます^^

  2. づーはる より:

    はじめまして。GWに入ってからタイ語を勉強しています。
    今回のドリルの105番の回答が誤りではないでしょうか?
    下声が正しいと思いますが、回答は平声になっています。

  3. tomo より:

    ドリルのページ数表記が問題、解答ともにすべて1/2になっています。

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