タイ語の文法を勉強していくにあたり、まずはタイ語の文法にはどんな特徴があるのかを簡単に見ていきましょう。
タイ語は日本語のように「てにをは」もなく、活用もないので、単語を順番通りに並べるだけで正確な文章が完成します。
っていうか「てにをは」ってなんやねん。
自分で調べようよ。それくらい。
見つけたわい。ウィキペディア最高。もうあんたには聞かん。
ウィキペディア:てにをは(助詞)
日本語においては、単語に付加し自立語同士の関係を表したり、対象を表したりする語句の総称。付属語。活用しない。俗に「てにをは」と呼ばれる。 Wikipediaより
いやぁ。「目の悪い人」や「目が悪い人」の違いとか一から勉強すると思うと思うとゾッとするね。
そうだね。そういうのがないのは助かるよね!まあ、ぶっちゃけタイ語なんて楽勝だよ!クマでもわかるよ^^
その割にはあんた、しょっちゅう間違えてるよね?よく言うよ。
語順について。
基本的な語順は「主語+動詞+目的語」となる。
タイ語の語順は「主語+動詞+目的語」となります。
英語と同じだね
えー、、、I am bear. I am a? the?
良いところをつくね!そうそう、タイ語にはaやTheがないのも助かるね!
例えば「私+買う+車 (ผม ซื้อ รถ)」と単語を並べる事で、「私は車を買う」という意味の文章になるという事です。
これは英語や中国語と同じ語順です。
なお、正確には「主語+述語動詞+補語」となりますが、分かりやすいように英語の勉強でもおなじみの「主語+動詞+目的語」としています。
修飾は後ろから行う。
名詞の修飾も、動詞の修飾も後ろからです。
例えば、
「美しい人」と言いたい時は「人+美しい (คน สวย)」
「早く走る」と言いたい時は「走る+早い (วิ่ง เร็ว)」
という順になります。
「かわいいクマ」は クマ(หมี) + かわいい(น่ารัก)になるね!
これは英語や中国語、日本語とも反対の語順ですが、ウィキペディアの「タイ語」の項目を見ると、古い中国語(上代中国語)も後ろから修飾する言語だったそうです。
疑問文は、疑問詞か終助詞をつける。
タイ語は疑問詞を文頭や文末につけたり、終助詞をつける事で疑問文を作る事ができます。
英語のように語順を変更したりする必要はありません。
例えば「あなたは車を買うつもりです(คุณจะซื้อรถ)」という文の文末に、終助詞「か?(ไหม)」をつける事で、「あなたは車を買うつもりですか?(คุณจะซื้อรถไหม?)」と疑問文にする事ができます。
語尾に単語をつけて疑問文にするって言うのは日本人にとって、とても使いやすいですよ!
また、例えば「あなたは車を買うつもりです(คุณจะซื้อรถ)」という文の文頭に、疑問詞「いつ(เมื่อไร)」をつける事で「いつあなたは車を買うつもりですか? (เมื่อไรคุณจะซื้อรถ?)」という疑問文を作る事ができます。
疑問詞の使い方も日本語と似ているね!
この場合、疑問詞「いつ(เมื่อไร)」は文頭ではなく文末においても、同じ意味の文を作る事ができます。
否定文は否定の副詞「 ไม่ 」をつける。
タイ語の否定文は、基本的に動詞の前に否定の言葉である「〜しない(ไม่:mâi)」という言葉をつける事で作ることができます。
例えば「私(男)は車を買わない」という文はタイ語で「ผมไม่ซื้อรถ」となります。
ただし、文章によってはこの「〜しない(ไม่:mâi)」の位置は変わってくる事もあります。
語形変化や活用がない。
日本語のように動詞の語尾が変化しません。
例えば日本語で「行く」の活用は「行か・行き・行く・行く・行け・行こ」(五段活用)となります。
正直こんなこと意識して日本語使ってる人はほとんどいないと思いますけど。笑
英語では時制が過去になると「行く」と言う意味の「go」は、過去形の「went」になります。
ところがタイ語にはそう言う変化がありません。
「行く」という言葉はタイ語で「ไป:pai」ですが、疑問文になっても時制が変わっても「行く」は「ไป:pai」のままです。
日本語や英語をイチから勉強することを考えると、これがいかに楽かは想像できる事と思います。
確かにタイ語の文法は簡単そうだね!
時制の表現について。
英語であれば、過去は過去形、未来は未来形、と動詞が変化し、すぐにどの時制のことを言っているのか分かります。
しかしタイ語は時制が規則的に文章の中に現れることはありません。
文脈やその状況から時制を判断する必要があります。
どういう事?過去形がないとかそんなの良いの?
日本語も、未来形の「明日、車を買います。」と現在形の「車を買います。」では、「明日」という言葉をみて時制を判断することになります。
ただし過去形は「昨日、車を買いました」と語尾に変化が起こります。
タイ語の場合、過去形も「昨日」という言葉をみて過去形だと判断する必要があるという事です。
日本語が母国語だと、タイ語を見て「タイ語は過去形がない!」と戸惑うところでもあります。
文章によっては完了を表す「〜が完了した(แล้ว:lɛ́ɛw)」や「〜するつもり(จะ:càʔ)」等も時制を判断する材料になります。
寒いところにある国は、コミュニケーションの上で時間を間違えると命取りになる(凍死の危険にさらされる)から自制に厳しいっていう話も聞きますね!
タイは暖かいから、だいたい話の中で時制がわかれば良いってことかな?
どうだろうね~。もっといろんな国の言葉を比較したら面白いかもね
省略が多い。
「どこに行く?」と聞く時に、わざわざ「あなた」や「彼」という言葉入れる必要はありません。
話の流れで、誰についての話か分かっていれば「どこに行く? จะไปไหน:càʔpainǎi」で良いわけです。
省略の仕方は日本語とよく似ており、日本語話者であれば日本語を話すような感覚でタイ語を使えば大丈夫な事が多いです。
まとめ
語順が日本語とはかなり違うのでその点は慣れが必要です。
ただし活用などの語形変化がなく動詞の「過去形・過去完了」、ドイツ語等で見られる「男性名詞・女性名詞・中性名詞」などを覚えなくて良い点で、非常に労力が少なく使えるようになる言語だと言えるでしょう。
go went gone とか覚えなくて良いって事です!
それはありがたい!
次回からは具体的なタイ語の文法や構文について勉強していきます。
さっそく「タイ語の文法入門(2)基礎的な文型を知ろう」に進みましょう!
以上、「タイ語の文法入門(1)タイ語の文法の特徴」でした。
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