先の「1. タイ語の子音字44文字の形を覚えよう」に引き続き、今回は母音と声調記号、タイ数字の勉強をしていきます。
今回を終えるとタイ語固有の文字や記号すべてにふれた事になります。
ネット検索で直接このページに来た人はぜひ「はじめに、初学者の方へ。」のページから読んでいただければと思います。
そこでは「タイ語マスターまでのロードマップ」や、「タイ語をマスターするまでに、まず何をすべきか」をまとめています。
なおタイ文字講座の目次はこちらです。
さて、今回の勉強分も早速始めてサクサクっと頭に叩き込んでしまいましょう。
今回の目標
2. タイ語の声調符号の形と馴染みになろう
3. タイ語の文字表記の形と馴染みになろう
こんなに一気に覚えられないよ!
完璧に覚えこむ必要はないよ。だいたいどんな感じの形があるかを覚えれば良いよ。どんどん書いて形に慣れていこうね。。
母音文字
タイ語の母音には下記の4種類が有ってそれぞれにいくつかの母音があります。(下記数量は足音節の場合を入れていません)
2. 短母音:12種
3. 複合母音(二重母音):3種
4. 余剰母音:8種
= = = = =
計32種類
日本語は「あいうえお」の5つなのに、タイ語はいろいろあるんだね、、。
そうだね。タイ語は発音が日本語よりもたくさんあるから、発音がむつかしいんだよ。
という事で母音をご紹介します。
この時点で特に覚える必要はありません。こんなのがあるのね~と眺めるだけで構いません。
なお、これから出て来るタイ文字の画像は、この記事の下の方でダウンロードできるようにしています。ですので頑張って画面のキャプチャーや写真をとる必要はありません。
ダウンロードして印刷して使ってもらえればと思います。
長母音9種
子音文字の「 ก 」に長母音9種をつけて書いてみました↓
短母音:12種
子音文字の「 ก 」に短母音12種をつけて書いてみました↓
複合母音(二重母音):3種
子音文字の「 ก 」に複合母音3種をつけて書いてみました↓
余剰母音:8種
子音文字の「 ก 」に余剰母音8種をつけて書いてみました↓
各タイ文字の上に書いてある「ay」や「am」はそれぞれの発音記号です。
下段4つには「ก」がついてませんがこれは自ら子音の音も持っている余剰母音であるためで、細かい事はまた余剰母音にフォーカスする際に説明します。
こんなのをダラダラ並べられても、良く分からないと思いますが、この時点では、まあこんなものがあるのねと、見ておく程度で良いです。
タイ語の声調符号4個
声調というのは意味の区別に用いる音の高低のパターンで、タイ語にはこの声調は全部で5つあります。
この5つを表すための符号が4つあるので形を見てみましょう。
「符号なし+符号4つ」で合計5つの声調を表すことができるという事です。
声調符号は前回覚えた子音字44文字の上に付くので、説明のため1つ目の子音字「コー カイ」の「 ก 」の上に付けてみました。
一番左から
2. 第1符号(mái ʔèek マーイ エーク )
3. 第2符号(mái thoo マーイ トー )
4. 第3符号(mái trii マーイ トゥリー )
5. 第4符号(mái càttawaa マーイ チャッタワー )
の5種類です。
もし母音文字がすでに子音文字の上にある場合は、声調符号は母音のさらに上に付けることになります。
要するに下記のようになると言う事です。
日本語にはない要素ですが、この記号のおかげでタイ文字を見るだけで、どの声調で発音すれば良いかが分かるため、とてもありがたい符号なのです。
中国語も声調があるけど、こんな符号はないから知らない文字が出てきたら読めないんだよ。
へぇ。中国語も詳しいの?
いや、なんかそんな話を小耳にはさんだ事があるだけなんだけど^^;
タイ数字10個
タイではアラビア数字以外にタイ語固有の数字表現があります。
0から9までの数字10個をタイ語で書くと下記のようになります。
๕ ๖ ๗ ๘ ๙
10以上は「๑๐ (10)」や「๒๕๖๑ (2,561)」という風に横に並べます。
タイのお札にも、このタイ数字が書いてあるのでよく見てみましょう。
その他、タイの公文書もタイ数字が用いられますし、お寺なんかでも時々見かけます。
↑ これはタイの美術館の入場チケットですが、左下に大きく白字で「 ๓๐ บาท (30バーツ) 」と記載がありますね。
正直、日常ではそんなに出会う頻度は多くないのですが、覚えておいた方が良いでしょう。
10個マークを覚えるだけだね!
その他タイ文字や記号
その他、コンピューター上でタイ文字として扱われる文字や記号を集めました。なお、文字と記号の区別が分からなかったため、「文字や記号」と濁しています。ご了承ください。
๏ ฯ ๚ ๛ ก๎ กฺ
めったにお目にかからない記号もっきましたが、こんな記号もあるという事で念のため紹介しました。
最後の記号はタイっぽい感じでかっこいいね!
なお、同じ形の文字が2つありますが、これは同じ形ながら用途も名前も違うという文字になります。この時点ではそんなものもあるのだという理解で進めてください。
一応解説しておくとこんな意味です。
フォントが違うと形が違って見えるますが、下記の5つはめったに出会う機会がないので簡単に解説しておきます。
ก็ 長母音を短母音にするときなどに使います。
ก์ この記号がついている文字は発音しません。この文字がついた文字を「Karan」と呼びます。
ฯ 長い単語を省略するときに使います。
ฯลฯ 「などなど」という意味で使います。
ๆ 前の文字を繰り返すという意味で使います。
๏ 詩の節や箇条書きの際に先頭に書く記号です。
ฯ 章の終わり等に書く記号です。
๚ 章の終わり等に書く記号です。
๛ 物語や話の終わりに書く記号です。
ก๎ 子音の上にEのような記号をつける事で二重頭子音字もしくは疑似二重頭子音字であること等を示します。日常生活ではまず見る機会はありません。お経などに記載があるそうです。
กฺ 子音の下に点を打つことで、末子音の再読がない事等を表します。日常生活ではまず見る機会はありません。
タイスタ特製練習帳のダウンロード
ここまで、44文字の子音字以外にどんな文字や記号があってどんな書き順なのかという事は、掲載してきましたが、実際に頭に叩き込むには実際に書いてみるのが一番です。
ここでは実際に書いて練習する方法として、下記3つを提案します。
「こんな形の文字があるんだなぁ」って思いながら書くだけで構いません。
実際にちゃんと紙の上に書けば勝手に頭に入ります。
前章と同様にチラシの裏やノートに書くなり、本を購入して書き込むなりしてください。
動画での解説はこちら
動画ではウェブ上での説明に色々と補足を入れて解説しています。
一度目を通して、何となく理解したら進んでいってください。特にメモを取る必要などはありませんし、よく分からなくても問題ありません。今後進めていくと勝手に理解できるようにしているので大丈夫です^^
次は発音記号入門です。
今日出てきた母音、数字、記号を何度も書く事で前項の子音文字も合わせて、これであなたはタイ文字として出てくるすべての形にふれる事が出来ました。
これで今回の目標も達成です。
2. タイ語の声調符号の形と馴染みになろう
3. タイ語の文字表記の形と馴染みになろう
意味も読み方も分からず、とりあえず形に慣れ親しんだだけという進捗ではありますが、これは大きな進歩なのです。
タイの街中にある看板にもちょっと親近感をもって見ることができるようになっているはずです。
では次は、タイ語学習者にとって切っても切れない記号である「発音記号」についての話にも入っていきます。
はりきっていきましょう。
以上、「2. 母音と声調記号、タイ数字の形を覚えよう。」でした。
コメント
こんにちは。
ようやく中子音字まで進んだのですが、たまたま前のドリルを見返していて
こちらの「母音、記号、数字」練習帳4番の長母音(「イー」の口で「ウー」の発音)の右側の部分が抜けているような気がしました。
(タイ文字を入力できず、これで伝わるといいのですが…)
お手数ですがご確認いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。