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18. 特殊な頭子音字を4種を勉強しよう

タイ文字入門講座

前回のタイ文字講座17. 二重頭子音字と疑似二重頭子音字を勉強しようまでで、一通りタイ文字のルールは勉強できたと言っても過言ではありませんが、今回からは特定の文字を使うときだけ適応される規則を覚えていきます。


ネット検索で直接このページに来た人はぜひ「はじめに」のページから読んでいただければと思います。

そこでは「タイ語マスターまでのロードマップ」や、「タイ語をマスターするまでに、まず何をすべきか」をまとめています。


ブルー
ブルー

一体いつになったら終わるのやらって感じだね。

だいさん
だいさん

いやいや、ホントにもうあと少しだよ。やけにならずにがんば、、

ブルー
ブルー

バルス!

今回の目標

今回の目標は下記の4つです。

อยで始まる4つの単語 (อ นำ) を覚える
หで起こる頭子音字の高子音化を覚える
頭子音字ทรの発音を覚える
頭子音字บรの発音を覚える

特にむつかしい事はないので、気構えずサラッと読み進めてください。

 

第1:อยで始まる4つの単語 (อ นำ)

こちらはอยという頭子音字を使う4つの単語についてです。

อย่า  อยู่  อย่าง  อยาก

上記4単語ですが、これまで勉強してきた規則を当てはめるとなんと読めば良いか分からなくなってしまいますが、「อย」は「อ」を発音せず、「ย」を中子音字化させるという規則があります。

このルールを使うと、「อย่า」は、「ย่า」として、かつ本来低子音の規則に従うยを中子音として扱うので、発音は「yàa」となります。

この規則の事をタイ語で「อ นำ (ออ นำ)」と呼びます。無理やり日本語で書くと「オー・ナーム」です。

ブルー
ブルー

オー・ナーム?どういう意味?

だいさん
だいさん

นำ」というのは「導く」や「リードする」っていう意味なんだよ。

だから 「 が導いてる」とか「が先導している」っていう意味だね!

 

 

 

4単語全てにこの規則を当てはめると下記にようになります。

อย่า( yàa )  :~するな(禁止の表現)
อยู่( yùu ) :居る、ある
อย่าง( yàaŋ ) :~のような、~のように
อยาก( yàak ):~したい(希望の表現)

これら4単語は日常会話で頻出の単語ばかりですので、実際に単語を覚え始めるとすぐに出くわす単語です。発音に関しては特別な規則で運用されていると覚えておきましょう。

 

第2:「 ห 」で起こる頭子音字の高子音化

こちらも良く見かけるルールですが、「1つ目の頭子音字が「 」で2文字が低子音独立字の場合に限り、「 」は発音せず2字目の低子音独立字を高子音化させる」という規則があります。

この規則を使っている良く見る単語としては「 หมา 」や「 หน้า 」があります。

หมา: 犬」であれば「」を発音せずに「」を高子音化させるので「mǎa」という発音になります。

หน้า :顔」も同様の規則ですが、高子音に「 – ้ 」があるため「nâa」という発音になります。

 

第3:頭子音字「 ทร 」 は「 ซ 」と発音し低子音扱いとする

この規則を使っている単語に「 ทราบ:知る 」という単語がありますが、規則を知らなければ疑似二重頭子音字であると勘違いして発音は「 tharâap 」としてしまうかもしれません。

しかし『頭子音字「 ทร 」 は「 ซ 」の発音を行い低子音扱いとする』という規則を適応させると発音自体は「 ซาบ 」の発音である「 sâap 」となります。

*なお、この規則は絶対的な物ではなく「 ทรมาน (thɔɔramaan):(肉体的に)苦しむ 」という読みの単語もあります。ただし少数です。

 

第4:頭子音字が「 บร 」の場合は「bɔɔr」と発音する

この規則を使っている単語に「 บรม: 」という単語があります頭子音が、規則を知らなければ疑似二重頭子音字であると勘違いして発音は「 barom 」としてしまうかもしれません。

しかし『頭子音字が「 บร 」の場合は「bɔɔr」と発音する』という規則を適応させると「bɔɔrom」という発音になります。声調は2文字目の低子音独立字「 」に従います。

*「 บรรทัด (banthát): (文章の)行」という単語がありますが、これは「 รร 」を「 an 」と読むルールが使われています。このように、どのルールを使うべきか分からない事は時々あります。

 

例外について

今回「 ทร 」と「 บร 」について例外の例を書きましたが、これまで18章にわたって説明してきたルールにはだいたい例外が存在します。

特にパーリ・サンスクリット語からの借用語に関しては思ってもみない発音をするものがあったりします。そういう単語は普段あまり使わない文字「 ฐ 」や「 ฏ 」などが使われていることが多いです。

ブルー
ブルー

爆弾発言!?これまで勉強してきたのは何だったの?

だいさん
だいさん

いやいや、所詮は例外だからね。そんなにしょっちゅうお目にかかるものではないし、だいたいは規則に従ってるけど出どころ不明の母音がつくとかそういうのが多いかな。

 

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特殊な頭子音字を4種の練習

今回は特殊な頭子音字4種を練習するための問題を75問用意しました。

今回は実在する単語のみを使用しています。

タイ語を発音記号に直してください。

 

今回練習する内容を使った実際の単語

今回練習する組み合わせを使った単語には以下のようなものがあります。

บร + – ิ + ษ + – ั  + ท = บริษัท (bɔɔrísàt)  会社
หม + – า = หมา (mǎa) 犬
ทร + – า + ย =  ทราย(saay) 砂
อย + – า + ก = อยาก (yàak) ~したい
หน + – ู = หนู (nǔu) ネズミ

「 บริษัท (bɔɔrísàt) :会社」は日常会話で頻出する言葉で、無理やり日本語で書くとボリサットでようか。

タイ語は後ろから修飾しますので、日本の企業「***会社」もタイでは「บริษัท ***」となります。

買い物をした時のレシートや広告を見ると会社情報のところに必ずと言ってよいと程頻出する単語です。タイの町を歩くときは注意深く見てみましょう。

なお省略するときは「 บ. 」とだけ記載されることもあります。

 

ドリルの使い方とダウンロード

下記、練習のPDFファイルをダウンロードし、印刷してご利用下さい。印刷した練習のドリルに、実際に書き込むことで最大の練習効果が得られます。

思い出せないところや分からないところは、空白のままで進むのではなく、「タイスタ特製の総括表」や、その他発音記号表等をみて正解と思われる文字を埋めながら進んでください。

答えのPDFはパソコンや携帯上で確認しても構いませんし、印刷しても構いません。

答え合わせが終わり、内容に納得ができましたら、すぐに次の項に進みましょう。

この段階でドリルを完璧に正解して進めて行く必要はありません。タイ文字の基礎を終え、実際に単語を覚えていく過程でいつの間にか覚えていきますので心配はいりません。

「タイ文字入門講座 –低子音字と声調の練習」をダウンロード
練習編 → 18_renshu_tokusyu_toushiin_v11 (143KB)
解答編 → 18_kaitou_tokusyu_toushiin_v11 (160KB)

 

お願い事項

タイスタのドリルは「だいさん」が個人で作成しており、間違いは見つけ次第すぐに修正して更新しておりますが、間違いではないかと疑問がありました際は、当ページ下部のコメント欄、フェイスブックページ、もしくはツイッターでご連絡いただけますと幸甚です。

その他、ユーチューブチャンネルへのコメントなども非常に励みとなりますので、遠慮なくお送りください。

だいさん
だいさん

ユーチューブでもタイ語講座を行っておりますので良かったらご覧ください。

 

次は特殊な読み方4種について練習します

いかがでしたか、今回の目標

อยで始まる4つの単語(อ นำ)を覚える
หで起こる頭子音字の高子音化を覚える
頭子音字ทรの発音を覚える
頭子音字บรの発音を覚える

は達成できましたでしょうか。

次回は「特殊な読み方4種」という事で、今回勉強した内容と似ていますが、頭子音字ではなく末子音や母音に関わるところの読みになります。

ブルー
ブルー

今回は簡単だったよ。

だいさん
だいさん

そうだね。もう難しい規則を覚えるという項はないよ。ササっと済ませて、実際の文章や会話に入っていく感じだね。

ブルー
ブルー

これでタイ語マスターか、楽しみだよ。

だいさん
だいさん

いやいや、やっと基礎が終わったところだよ。でも大いなる一歩だね。

 

ブルー
ブルー

さあ、いよいよ大詰めだね!

以上、「18. 特殊な頭子音字を4種を勉強しよう」でした。

コメント

  1. masa より:

    毎回、とても勉強になり、感謝しています。
    第18章の解答編に幾つか疑問な点がありました。例外的な発音の仕方なのかもしれませんが、確認をお願いします。
    9のsáp
    39のnɯ̀ai
    45のkhláai
    50のbɔɔrikɔɔn
    57のyɯ̂ɯt
    67のkhəəy
    71のrǐʸanです。
    よろしくお願いします。

    • msaさん
      何度も修正に協力いただきありがとうございます。大変助かります。
      9のsáp> 問題文がタイ語ではなく発音記号になってました。修正しました。ありがとうございます。
      39のnɯ̀ai> 正しくはnɯ̀ayです。修正しました。ありがとうございます。
      45のkhláai> 正しくはnɯ̀ayです。修正しました。ありがとうございます。
      50のbɔɔrikɔɔn> 問題なし。16課で勉強した例外表現です。
      57のyɯ̂ɯt> 問題なし
      67のkhəəy> 問題なし。16課で勉強した例外表現です。
      71のrǐʸanです。> ただしくはrǐanです。変な記号が混じってました。ありがとうございます。

  2. Ayako Kuroda より:

    だいさん、いつもありがとうございます(^-^)
    質問が2点あります。

    ①問題10,19,23,32,50,51
    「บริ~」から始まる単語の発音(bɔɔri ~)の部分が平声になっているのがわかりません。高声ではないですか??教えてください(>_<)

    ②問題63
    「โน้ต」第15課で、促音節には基本的には声調符号はつかないが、稀につくことがあり、その場合は中子音字と同じ、とありました。なので発音は下声ではないですか??

    よろしくお願いします。

    (あとこれは質問ではありませんが、問題17,25など、どう考えても声調が答えと合わないと思っていたらマーイエークが点線と重なって気付きませんでした(^^;))

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