前回の「タイ語発音講座7:末子音(まっしいん)を練習しよう」に続いて、今回は第7回目という事で末子音(まっしいん)の発音を勉強します。
今回ですべての発音は網羅したことになります!
今回学ぶところ
上野表の⑧の所になります。
さあ、最後の発音練習ですが、実は非常に簡単です。
そう、、、
「敢えて言おう、カスであると!」
、、、
、、、これは前回勉強した末子音を含んだ母音なんだよ。
では母音の所をアップにして、みてみましょう。
今回勉強するのは25番から32番、上の表の一番右側、茶色の枠で囲ったところ「余剰母音(よじょうぼいん)」の全8種になります。
余剰母音とは
タイ語だとสระเกิน (saràʔ kəən)と言います。
意味的には「超えている母音」という事ですので「余剰母音」というネーミングとは一致します。
でも、何が超えてるの?
母音としての役割を越えて頭子音や末子音を含んだ母音だという事で、こんな名前がついているんだと思うよ。たぶんね^^
では党い子音や末子音を含んだ母音とはどういうことか、というと下記のようになります。
例えば、1~4の余剰母音がついた子音の単語にはこれ以上末子音がつく事は基本的にありません。なぜならすでにこれらの母音は末子音を含んでいるからです。
例えば
ด + – ำ = ดำ (dam) ですが、その後ろに末子音字がつく事はないという事です。
dam の 後ろに t とか末子音がついてしまうと、読めなくなってしまいます。
1-4の余剰母音にはこれ以上末子音がつかないという事を鮮明にするため、タイスタディのタイ文字講座を含め、発音記号を ay や aw にしていたりする本があるわけです。
余剰母音の発音方法とそのコツ
余剰母音の発音は特にむつかしくないため特にコツはありません。
すでに勉強してきた母音と頭子音、もしくは母音と末子音の組み合わせなだけで新しい要素もありません。
敢えて言うと
3.-am( – ำ)
は前回も勉強した通り、日本語には無いので注意が必要です。
これは「あ」の後に、口を閉じて「む」と発音します。口を開けないのではっきりではありませんが、何となく「む」に聞こえると思います。「新聞紙:しんぶんし」と日本語で発音するとだいたい1つ目の「ん」がこの末子音「m」と同じ音になります。これは「ぶ」という音が口を閉めて始まる音のため、口がこの「ぶ」の発音の用意をするために、知らず知らずのうちに、口を閉じて「ん」と発音するためです。
また、発音の勉強ではありませんがฤは同じ文字でも色んな発音があるので注意が必要という事くらいでしょうか。ではこの文字が出てきた時どういう発音をすればよいか?
これは覚えるしかありません。
しかしこの文字をつかう単語はあまりなく、日常会話でもめったに出てきません。単語を学ぶ際に一つずつ覚えて行けば良いでしょう。
実際に発音練習してみよう!
今回、勉強した二重頭子音と疑似二重頭子音の練習に使うタイ語は以下です。
今回もタイ語ネイティブのタイ人にこの表を読んでもらい動画にしていますので、よく見て聞いて参考にしてください。
練習における注意点
とくにありません。
ちなみに、今回の発音1~30は全て実在する単語にしています。
ネイティブによる発音の動画
私の妻のジョイさん(撮影時妊娠中)に上の表を順番に読んでもらってます↓
動画を見て聞いて、自分なりに違いを認識し、最終的にはタイ人相手に発音して、はっきり発音できているか確認する事をお勧めします。
次は余剰母音(よじょうぼいん)の練習をします。
いかがでしたでしょうか。
「敢えて言おう、カスである」というセリフの意味も分かってもらえたことでしょう。
非常に簡単な発音ではありながら、どうしても頭子音と末子音を終えてからでないと説明ができないため最後にせざるを得なかったのです。
今回で発音講座自体は終わりですが、次回最後に実際のタイ語の単語を使って、これまで勉強してきた発音講座をおさらいします。
是非発音講座の総仕上げだと思って挑戦してみてください。
以上、「タイ語発音講座8:余剰母音(よじょうぼいん)を練習しよう」でした。
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