前回の「タイ語発音講座5:頭子音8種(有気音と無気音)を練習しよう」に続いて、今回は第6回目という事で頭子音の内、二重頭子音と疑似二重頭子音の発音を勉強します。
これは、そんなに難しくないよ!
二重だとか疑似だとか名前を見るとむつかしそうだけど、そうでもないのね。それは良かった。
今回学ぶところ
上の表の⑥番のところになります。
今回で頭子音は終わりだね!?
そうだね!発音講座自体もそろそろ終わりが見えてきたね!
では今回勉強する母音のところを拡大しました。
今回勉強するのは22番から32番までの11種類になります。
疑似二重子音が無いみたいだけど?
疑似二重子音は、とてもたくさんあるから書いてないんだよ。でも考え方は簡単だから、怖がらなくても大丈夫だよ。
二重頭子音とは?
二重頭子音とはその名の通り頭子音が2つ重なって頭子音を作るという子音です。
そのまんまじゃん。
そう、そのまんまです。
ですので、頭子音の単音がきちんと発音できれば全く問題ありません。
ただ、頭子音が2つ並んで出てきたからと、言ってすべてが二重頭子音になるわけではない事に注意が必要です。
どういう事?
ではどんな並びが二重頭子音になるかというとこれは覚えるしかありませんので、これはタイ文字講座の方で勉強してください↓
簡単に説明しておくと、二重頭子音を作る文字の組み合わせは15種類です。
声調を無視した「音」だけを見ると、、、つまり下の表の水色のところを無視すると11種類で、つまり今回勉強する発音の数の11種類になります。
実際の発音ですが、発音記号を見てもらえれば分かる通り一つ目のタイ文字と2つ目のタイ文字の間に母音が入りません。子音を連続して発音する事になりますが、ほんの少し「ウ」の母音が入ったように聞こえるかともいます。
私にはそう聞こえます^^;
このあたりの発音は、下の方でネイティブの発音を収録していますので、この発音を聞いて練習してみて下さい。
疑似二重頭子音とは
先ほど説明したのが二重頭子音ですが、疑似二重頭子音(ぎじにじゅうとうしいん)という物がタイにはあります。
疑似?
疑似というのは、
だそうです。
詳しい成り立ちはタイ文字講座「」に任せます。
という事でここでは発音を見ていきます!
発音は非常に簡単で一文字目の頭子音の後に「a」の音が入ります。このaは軽声と呼ばれており、読んで字のごとく軽く発音するため声調などはつきません。
例えば子音42文字の内の「ท」は「ทหาร」という単語を持っていますが、これは疑似二重頭子音字を使っているため一文字目の「t」の後に「a」が入って「tha haan」となるわけです。
二重頭子音の組み合わせにない頭子音が2つ並んだ場合は間にaの発音を入れておけばよいって事ね!
そうだね。だからタイ人はStar(星)という英語の発音をすると、 Sa taa って発音するんだね。
star という英語をタイ語で表記するとสตาร์となりますが、สตという組み合わせの二重頭子音字はないため疑似二重頭子音だと判断してสの後ろにaの音を入れてしまうというわけです。
実際に発音練習してみよう!
今回、勉強した二重頭子音と疑似二重頭子音の練習に使うタイ語は以下です。
今回もタイ語ネイティブのタイ人にこの表を読んでもらい動画にしていますので、よく見て聞いて参考にしてください。
練習における注意点
- 表の中の色がついている日本語は、発音を注意すべきところです。
- 表の下側2行(ピンクのハイライトの所)は疑似二重子音の練習です。この2行では実在する単語を表記しています。
- 40番以降は表記しているタイ語をタイ人に読んでもらっても違う読み方をする可能性があります。これらは発音練習のために、実在するタイ語ではない物も入っており、これを二重頭子音字とは判定せず、子音1文字目は頭子音字として、最後の子音を末子音と判別して読む可能性があるためです。タイ人には二重頭子音字、つまりพยัญชนะประสม (phayanchanáʔ prasǒm)の発音練習ฝึกออกเสียง (fɯ̀k ʔɔ̀ɔksǐaŋ)だと言おく必要があります。
- カタカナ表記では仕方なく同じ表記になっているところもありますが、上記の表の中には一語として同じ発音はありません。タイ人には全く違う音に聞こえている事を理解しておきましょう。もちろん発音記号も違ってます。
ネイティブによる発音の動画
私の妻のジョイさん(撮影時妊娠中)に上の表を順番に読んでもらってます↓
動画を見て聞いて、自分なりに違いを認識し、最終的にはタイ人相手に発音して、はっきり発音できているか確認する事をお勧めします。
次は末子音(まっしいん)に入っていきます。
いかがでしたでしょうか。
今回の発音は頭子音の発音がきちんとできていれば、とかくむつかしいものではなかったと思います。
逆に言うと単音の頭子音がきちんと発音できていない場合はこの二重頭子音の発音もきちんとできません。特にPとPh当たりの発音はつまづく事も多いので、そこでつまずいている場合はこの2重頭子音もうまく発音できません。
前の講座に戻るかぁ、、
なーんて思ってる人もいるかもしれませんが、とりあえず先に進むことをお勧めします。
発音講座も後は「末子音」と「余剰母音」の2つです。
とりあえず一通り進んでから、どうしても引っかかった場所は後かもう一度見てみる事をお勧めします。
その時は分からなくても全体を見通した後、その部分に戻ってくると、全体との関連が分かっていつの間にか理解出てきている、もしくは理解の助けになっているという事が、あったりするものです。
サクサク行きましょう!
以上、「タイ語発音講座6:頭子音(二重頭子音と疑似二重頭子音)を練習しよう」でした。
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