前回のタイ文字講座「14. 平音節を作る末子音字を練習しよう」で、末子音がどういうものか理解していただけたと思います。
前回は平音節を作る末子印字を練習もしましたが、今回は促音節を作る末子音字についても練習していきます。
ネット検索で直接このページに来た人はぜひ「はじめに、初学者の方へ。」のページから読んでいただければと思います。
そこでは「タイ語マスターまでのロードマップ」や、「タイ語をマスターするまでに、まず何をすべきか」をまとめています。
なおタイ文字入門講座の目次はこちらです。
平音節と促音節、分けずに一気にやっちゃえば良かったのに。
いやいや、結構違いがあるから分けておいた方が良いかと思ってね。
今回の目標
今回の目標は下記です。
今回は前回の平音節に代わり促音節を作る末子音を練習します。
基本的には前回学んだ末子音の内容ですが、促音節となるため声調が変わってくる事に注意が必要です。
促音節を作る末子音
促音節を作る末子音は、下表のとおり全部で3種類の発音があり26文字あります。
促音節になる末子音字の種類
末子音「 -k 」は、頭子音字としての発音が「 k kh 」の発音となる子音4字です。頭子音字としての音とも共通しているためすぐに覚える事ができるでしょう。
末子音「 -t 」は、頭子音字としての発音が「 t th c ch s d 」の発音となる子音16字です。「 t th d 」や「 c 」が「 -t 」となるのは感覚的にわかると思いますが、「 ch 」や「 s 」の音をとる頭子音字も末子音「 -t 」となる事に注意が必要です。
末子音「 -p 」は、頭子音字としての発音が「 b p ph f 」の発音となる子音5字です。 ブ、フ、プという頭子音の音を持つ子音が末子音では「 -p 」になります。
促音節を作る末子音字の組み合わせ
前回出てきた下記の表のように促音節を作る末子印字がついた場合は、それがどういう母音であっても促音節となります。
また促音節には基本的には声調符号がつかないため(例外はあります)、促音節を作る末子音がつく組み合わせは結局3つしかありません。
促音節を作る末子音字の声調
促音節を作る末子音字がつく組み合わせは3つしかありませんが、母音によって声調が変わる事に注意が必要です。この点で平音節より少し面倒です。
例としては下記のようになるという事です。
・低子音字(長母音):มาก → mâak
・低子音字(複合母音):เลือก → lɯ̂ak
なお、基本的に促音節には声調符号はつきませんが、稀につく事があり、その際は中子音平音節の声調に従うというのが慣習になっています。
促音節を作る末子音の練習
今回は促音節を作る末子音字と、その発音を練習するためのドリルを60問用意しました。
タイ語を発音記号に直してください。
今回練習する内容を使った実際の単語
今回練習する組み合わせを使った単語には以下のようなものがあります。
ส + – ิ + ป = สิบ (sìp) 数字の10
ป + – า + ก = ปาก (pàak) 口(くち)
ป + เ – ีย + ก = เปียก (pìak) 濡れる
ล + เ – ือ + ก = เลือด (lɯ̂at) 血(ち)
「 มาก 」という言葉は「とても」や「すごく」という意味の副詞で、日常会話でも頻繁に出て来る単語で、「 มากๆ 」という感じで連続して出て来る事も多いです。
「 ๆ 」というのは再読文字で「 มากๆ 」ですと「 มากมาก 」という意味で発音も「 mâak mâak 」となります。
例えば「(値段が)すごく高い」であれば「 แพงมากๆ ( phɛɛŋ mâak mâak ) 」という感じです。
ドリルの使い方とダウンロード
下記、練習のPDFファイルをダウンロードし、できれば印刷してご利用下さい。印刷した練習のドリルに、実際に書き込むことで最大の練習効果が得られます。
答え合わせが終わり、内容に納得ができましたら、すぐに次の項に進みましょう。今後も復習の機会を設けています。
練習編 → 15_renshu_masshiin_sokuonsetsu_v32 (146KB)
解答編 → 15_kaitou_masshiin_sokuonsetsu_v31 (154KB)
お願い事項
タイスタのドリルは「だいさん」が個人で作成しており、間違いは見つけ次第すぐに修正して更新しておりますが、間違いではないかと疑問がありました際は、当ページ下部のコメント欄、フェイスブックページ、もしくはツイッターでご連絡いただけますと幸甚です。
その他、ユーチューブチャンネルへのコメントなども非常に励みとなりますので、遠慮なくお送りください。
ご協力よろしくお願いいたします。
次は促音節を作る末子音字について練習します
いかがでしたか、今回の目標
は達成できましたでしょうか。
実は今回のドリルでも特定の母音を使用していません。例えば「เ – ะ」や「เ – าะ」などですが、これは次回説明します。
今回は簡単だったよ。それにしても「読む」のは簡単だけど、「書く」のは、覚えないといけないから大変そうだね。
確かにそうだね。読むのは書くよりよほど簡単だね。
次回もお楽しみに!
以上、「15. 促音節を作る末子音字を練習しよう」でした。
コメント
段階的に教えてくださり、感謝しています。
今回、第15課の解答編に幾つか疑問な点がありましたので、確認をお願いします。
10のsîak
21のthâat
33のrâaw
46のkhèetです。
よろしくお願いします。
ご指摘ありがとうございます。
下記3点で声調間違がありました。
早速、修正してアップロードしました。
修正手伝ってもらってありがとうございます^^
10のsîak > sîat 声調間違い
21のthâat > thàat 声調間違い
33のrâaw 問題なし
46のkhèet > khêet 声調間違い
問題30、末子音がkではなく、tではありませんか?
問題33、頭子音がrではなく、lではありませんか??
ご確認お願いします
コメントありがとうございます。
間違いの指摘その通りでした。
早速修正してアップロードしました。
修正に協力いただきありがとうございます^^
いつもありがとうございます。
52番の解答はfáwかな?と思ったのですが、間違いでしたらすみません。ご確認のほど宜しくお願いします。
修正にご協力いただきありがとうございます。
確認したところ確かに答えはfáwでなければいけません。
早速修正して再度アップロードし直します^^
ドリル問題、とても役に立っています。ありがとうございます。
15課ドリルの
「練習編 → 15_renshu_masshiin_sokuonsetsu_v31 (154KB)」と
「解答編 → 15_kaitou_masshiin_sokuonsetsu_v30 (154KB)」、
どちらも解答編になっているようですが、
練習編を再アップロードしていただけませんか。
よろしくお願いいたします。
ご指摘ありがとうございます。先ほど修正してアップロードしました^^