タイ語を少し勉強した後に、実際にタイ人に話してみても全く通じず、落胆して勉強を挫折してしまったという話も聞いた事があります。
そう、タイ語の発音は日本人にとって非常にむつかしいのです。
通じない原因、つまり難しいと言われる原因を大きく分けると以下の4つになります。
2. 日本語に無い真正母音の発音が4つある。
3. 日本語に無い子音の発音が多数ある。
4. 日本には無い「末子音」という子音がある。
これら全ての項目に共通しているのが「日本語に無い」という言葉です。
われわれ日本人は言葉や音を聴くと、それを理解するために、どうしてもそれを日本語の音に変換してしまいます。
牛の鳴き声はモーモー。犬の鳴き声はワンワン等々。
ガオー
とにかく全て日本語の文字にしてしまいます。
タイ語の単語を聞いた時も同じように、日本語の文字に変換してしまいます。
พา (phaa)
パー?
ปา(paa)
パー?
いやいや、พา (phaa)とปา(paa)の音は違うんだよ>_<
そうなの?どっちも「パー」じゃん!
しかし、それをそのまま発音していたのでは、いつまで経っても日本語のような音のタイ語を話す事になります。つまり通じないタイ語から脱却できないという事です。
タイ語にあって日本語にない概念や音を学び、正しく発音できるようになれば、おのずと通じるタイ語が話せるようになるのです。
発音記号を使っています
上記でも述べたように、タイ語の音には日本語にない音や概念があり、日本語での発音表記には限界があります。
このため、タイスタディはもとより多くの日本人向けタイ語の教本は発音の表記には発音記号を使っています。
タイスタディでは、発音記号はタイ文字入門講座を行ってもらう事で自然と身につくようにしています。タイ文字を勉強せずに発音講座を進めるのは、正直厳しいと思いますが、もし行き詰ってしまった場合は、タイ文字入門講座も並行して進めてみて下さい。
発音記号を勉強せずに会話のために発音だけ習得するのは、よほど耳が良いか、もしくはタイ語以外に外国語の発音をマスターしている方でなければ、非常にむつかしいものとなります。
文字の勉強も同時並行して進めるのをお勧めします。
なお、すでに他の教本などでタイ語を発音記号に直せる方、タイスタディの発音記号に関する考え方、及び実際に使っている発音記号は下記にて説明しています。よろしければ一読ください。
各項には動画を添付しています
この発音講座では、正しい発音ができるように日本語との違いを細かく解説していきます。
しかし、「発音」を勉強するためには、どうしても文字だけの説明には限界があります。そこで、文字での説明を補足するため、全ての項にはタイ人のネイティブの発音と私「大さん」からの発音のコツや説明の動画を張り付けています。
ぜひそちらも参考にしてください。
この講座が目指すのは中途半端に通じるタイ語ではなく、タイ人と間違われるような発音です。
到達できるかは、また別の話ですが目標は大きく掲げています。
では、はりきって参りましょう。
次章から実際にタイ語の発音を練習していきます。
日本人にとってタイ語は文字や文法がとっつきやすい分、発音の習得は非常に骨が折れます。ただ、発音がきれいだと一気にタイ語がうまくなったように感じる、もしくは他の人からの評価が上がります。笑
たしかにどれくらい単語知ってるかよりも発音がきれいな方がうまく見えるかもね。笑
まずは導入という事で、どういう風に進めていくかの説明をしましたが、
なお、発音は「タイ語ネイティブ」に聞いてもらったほうが絶対に良いです。
ただ、タイ語教師でないタイ語ネイティブの人は発音が正しいかどうかの判定は完璧ですが、どこがどう間違えているのか、こちらに理解できるように説明してくれない、もしくは説明できない事がほとんどです。
下のページでは実際にどのようにしてタイ人と一緒に発音練習をするか解説しています。是非参考にして下さい。
では、発音講座でお会いしましょう↓
以上、「発音入門講座:まえがき」でした。