今回まずは第一回目という事で、「声調(せいちょう)」という日本語にはない発音の要素を説明します。これは非常に大事な要素なので完璧にマスターする必要があります。
声調を間違えると全く違う意味の言葉になってしまうため間違えるわけにはいきません。
日本語にはない要素ですので、初めは戸惑うかもしれませんが、そんなに難しいものではありません。慣れれば簡単です。
しっかりマスターしてください。
声調とは何なのか?
タイ語は声調を用いる言語で、数ある声調言語の1つです。
では声調(せいちょう)とは何なのか?
声調(せいちょう)、またはトーン(英語 Tone)とは、言語において意味の区別に用いる音の高低のパターンである。 Wikipediaより引用
とあります。
声調言語と言えば中国語が有名で、中国語の声調を四声(しせい)と呼びます。ベトナム語には6種類の声調があるそうです。
そしてタイ語には5種類の声調があります。
タイ語の声調の声調は5種類
タイ語の声調(音の高低)を図に表しました。
図にはしてみましたが、実際に音を聴きながら図を見ないとピンとこないと思います。
音に関しては動画を見て確認してください。
声調には順番がある
タイ語の声調は5種類あるという事は説明しましたが、この5種類には順番があります。
タイ語でも1番の音、2番の音、、、という風な呼び方をしますので順番も重要です。
タイ人も順番通りに覚えていますので、自分が読みやすいからと勝手に順番を変えて覚えるのは、やめた方が良いでしょう。
声調の表記方法
5種類の声調を毎回日本語で説明したり、「第一声調」「第二声調」と呼んでも非常にわかりにくいため、日本人問わずタイ語学習者は声調を表す際は声調記号を使っています。
声調の発音記号に関しては下記、タイ文字入門講座3の「発音記号入門」の声調符号についてをご覧ください↓
タイ文字を勉強すると、文字を見ただけで、どの声調を使って発音する言葉かが分かります。
タイ文字の上に声調文字が書いてあるためです。
残念ながら、いろいろなルールがあるため、初学者は一見してどの声調を使っているか文字を見ただけで読み解くのは不可能です。
この文字の種類の上にこのマークがついたら第1声調で、でもこの文字の種類なら違う声調になって、、、みたいな感じです
このためタイ語の単語を正しく発音するには、まずタイ文字を声調記号に直して、それを正しく発音する練習をしていく事になります。
このルールはタイ文字講座で説明していますので、まだタイ文字を発音記号に直せない方は並行して進められることをお勧めします。
細かい表記方法に関してはタイ文字を勉強してからとなりますが、まずは声調には5種類があり、それらの音の抑揚をきっちり頭に、舌に、口に慣れさせ染み込ませましょう。
実際の発音を聞いて練習してみよう!
声調は「マー・マー・マー・マー・マー」の音の抑揚をしっかり覚えてください。
マじゃないとだめなの?
タイ人はก(k)を使う人が多いんだけど、ก(k)という子音の発音は日本人にむつかしいから「マ(M)」にしてるんだよ。
ก(k)ってむつかしいの?「カ」の音じゃないの?
それは次回、子音の発音で出て来るよ^^
今回の解説は、文字で説明するより、実際の音に関しては動画を用意していますのでぜひご覧ください。
下記の表のタイ語をそれぞれタイ人に読んでもらいました。
私の友人のティックさんに上の表のタイ語を順番に読んでもらってます↓
発音記号をみるとアルファベットの上に「 ^ 」などが書いてあるため声調は一目瞭然ですが、タイ語から声調が決めるルールは実は結構複雑で一目見て分かるという物ではありません。
タイ人は毎回ルールを思い出して声調を確認してるわけではなく、各単語や綴りを見るだけで声調が口をついて出て来きています。
つまりは、慣れです。
事実、単語として成立していな文字の羅列はネイティブのタイ人もルールを呼び起こして声調を確認することになります。
こちら証拠映像です↓
今回の内容の説明動画はこちら
こちらは声調について解説した私が動画です↓
発音記号が分かる方はこちらの方が良いです↓
なんで2つあるの?
2回も同じような内容で動画を作ってた事に、後で気づいたんだよ。
何じゃそりゃ
次は母音の発音を勉強していきます
いかがでしたでしょうか。
声調は結構すぐに理解できたかと思うんですが、ふとした時に日本語のクセのようなものが出てきて、ちょくちょく間違えてしまいますので、気をつけましょう。
ただ、気をつけても何度も間違えると思います。
何回も発音したことがある単語は考えることなく口が勝手には正しく発音してれますので、反復あるのみですね。
この辺は根気よく反復していくしかありません。気にしてもしかたないので自分になじみの単語をどんどん発音して増やしていきましょう。
次回は母音です。母音も声調と同じく、単語を発音するうえで無くてはならない要素です。非常に大事ですが、9つしかありませんのでしっかり見ていきましょう。
では次の講座でお会いしましょう!
以上、「発音講座1:声調5種類」でした。