前回の「タイ語発音講座8:余剰母音(よじょうぼいん)を練習しよう」で発音の説明は、一通り終わりました。今回はおさらいという事で実際の単語を使ってタイ語の発音を勉強していきます。
そしてその題材として選んだのが、、、
もう、題名に書いちゃってるね!
そう!数字と子音44文字です!
とくに数字は、日常会話でもかなりの頻度で出て来る単語になるわけですが、これを正しく言うのは結構難しかったりします。
数字の発音練習をしてみよう!
最も基本となる0から10までと、11と20は少しイレギュラーなので、これを含めて大きな数字を見ていきます。
数字はお金や時間などで日常生活で非常に頻繁に出てきますが、発音記号を見てもらえれば分かるように1,2のように「ŋ」で終わる発音もあれば、0のように「n」で発音もあるほか、7,8,9は促音節の末子音だったりと、カタカナ発音しても通じません語が盛りだくさんです。
これまで発音講座を進めてきた方はもう分かってらっしゃると思いますが、タイ語の発音は普通の日本人にとって非常に難解なため、残念ながら旅行者は数字をタイ語でどのように言うかを教えてもらっても、まともに通じる発音はできません。
実際の発音を聞いてみよう!
ネイティブのジョイさんが数字を読んでいます。
発音記号も映像の中で表示していますので、発音記号と見比べながらじっくり聞いたり、ジョイさんの音読の後について発音したり(シャドーイングと言います)しましょう!
読み上げは、ゆっくりバージョンと普通バージョンを収録しています。↓
数字の1から8までは、エアロビクスでの掛け声で使われていたりします。こちらはルンピニ公園でのエアロビクスの動画です ↓
数字発音練習時の注意点
16番17番18番、つまり「nɯ̀ŋ」ではじまる単語は、末子音「ŋ」をしっかり発音してから次の発音に移りましょう。
つまり、舌先が口の中でどこにもつかず、口の中の中空に浮かんだ状態で「ん」と言ってから次の言葉の発音に移りましょうということです。
そうしなければ、一つ目の数字の末子音「ŋ」が、次の単語の頭子音に引きずられて、「n」や「p」「m」になってしまい、うまく通じない可能性があるためです。
子音44文字の発音練習をしてみよう!
タイ語の勉強を始めた時に、そしてタイ語をマスターしたとしても使う事の多い子音44文字の表の、それぞれの代表単語を見ていきましょう!
あれ?上の表だけど、12と13、19が2つあるよ?この黄色いハイライトの所。
この3つの子音に関しては教本によって微妙に代表単語が違う事があるので、念のため両方記載する事にしました。
読み方が2種類ある3つの子音について
ฌ
ฌอ กะเฌอ(ショー ガシュー)と覚えているタイ人が多いようで、タイ人のジョイさん(ピサヌローク出身1979年生まれ)も、そのように習ったそうです。 ただしタイ向けのタイ語学習ページによると、正式にはกะเฌอという単語はタイ語にないという事でฌอ เฌอであるべきだという、発言も見られ、ฌอ เฌอで説明しているサイトも見受けられます。タイ人に文字を説明するうえではกะเฌอと言ったほうが、他の単語との違いがあって伝わりやすいように思います。
ญ
ญอ หญิง という説明を見る事の方が多いですが、稀にญอ ผู้หญิงという説明も見受けられたので一応両方記載しました。
ษ
基本的にはษอ ฤๅษีと説明される事が多いです。ただし文字を書くときにษอ บอ ฤๆษี と説明される事もあるようです。 ษ は บ に形が似ているからこのような説明をするようです。
実際の発音を聞いてみよう!
ネイティブのジョイさんが初めから文章を音読しています。
発音記号も映像の中で表示していますので、発音記号と見比べながらじっくり聞いたり、ジョイさんの音読の後について発音したり(シャドーイングと言います)しましょう↓
注意点
特に一人で練習する時は完璧を求めすぎないようにしましょう。基礎的な所なので完璧にしたい気持ちは分かりますが、発音に関しては一人でやっても正しい答えにたどり着くのはまず無理です。単語の綴りでも覚える方が生産的です。
しかしタイ人と一緒に練習できる時は、タイ人と間違われる程の発音を目指しましょう。
ホームランを打つには球場が3倍くらいあると思って打てば良いそうです。これに関しては始めから妥協してると凡退しかねません。
おまけ
スマートフォンで使えるタイスタ特製の子音44文字カード式練習帳(PDFファイル)という物も無料で配布しています。良かったらタイ人との練習に使ってください。↓
発音練習の方法
見本を観ながら聞きながら、自分で実際に口を動かして発音しましょう!
そして、できればタイ人に聞いてもらって発音を練習しましょう↓
発音講座の修了
いかがでしたでしょうか?
タイ語の発音は日本語にない発音がたくさんあって、音自体は日本人にはむつかしいものですが、日本語のひらがなのように、基本的に文字を見れば誰でも読めるようなものが多いです。
まずは正しいはっきりした発音を目指しましょう。正しく発音できるようになればタイ人の発音も徐々にその違いがはっきり分かってくるようになります。こればっかりは経験値を積んでいく必要がありますが、幸い経験値を積むための音源は、歌でもドラマでもニュースでもユーチューブにたくさんあります。
まずは正しい発音、ゆっくりでも良いのでタイ人と間違えられるような発音を目指しましょう!
発音講座の次は?
「はじめに」のタイ語マスターまでのルートマップでも解説していますが、もし、まだタイ文字講座を終えていないならばタイ文字講座を修了しましょう。
タイ文字講座をすでに終えているようでしたら、次は日常会話に出て来る単語を勉強しながら徐々に文法を抑えていきましょう。
タイスタディでは、できる限り早くタイ人とコミュニケーションができるように日常会話でよく使う順に単語を覚えながら表現や文法が学べる「タイ語の会話と文法入門講座(現在準備中)」を用意しています。
タイ文字講座、タイ語発音講座と同様、進めて行くだけで自然とタイ語が身につくように設計していますので、ぜひご利用ください。
以上、「タイ語発音講座9:数字と子音44文字の発音でおさらいしよう!」でした。