サイトアイコン 独学タイ語タイスタディ

4. 長母音字9種と発音記号を練習しよう

サムネイル_長母音9つ

前回のタイ文字講座「3. 発音記号入門」を勉強して、すべての発音記号にはどういう物があるかという事が、何となくでも頭に入ったと思います。

ここまでは何となくで大丈夫ですが、今回からしっかり頭に入れていく作業に入ります。

とはいっても、いきなり多くを学ぶと頭がパンクしてしまうので、今回はまず長母音字9種を勉強していきましょう!


ネット検索で直接このページに来た人はぜひ「はじめに、初学者の方へ。」のページから読んでいただければと思います。

そこでは「タイ語マスターまでのロードマップ」や、「タイ語をマスターするまでに、まず何をすべきか」をまとめています。

なおタイ文字講座の目次はこちらです。


 

長母音というのは「アー」や「イー」みたいに長い音の母音の事ですが、数ある母音の中からまずは長母音を発音記号に変えていけるようにしましょう。

 

今回の目標

長母音字9種を覚えて、それを発音記号に直せるようにする。

題名通りの目標となってますが、今回からしっかりと理解して覚えていってもらう事になります。

 

長母音字9種

今回練習する長母音は下記の9つで、最も基礎となる発音です。

一応発音の方法も記載しておきますが、タイ文字を覚える本講座では発音記号に変換せることを目標としていますので、完璧に発音できるようにする必要はありません。

ブルー

下の表のさぁ、長母音のところにある「 」って何?

だいさん

ここには本当は子音が入るよという事だね。

タイ語は日本語と違って、母音と子音が文字として分かれているため子音が入る場所に便宜上「 」をつけています。

見ていただけるとわかりますが、「 」は長母音文字の上や左、右などいろいろな場所にある事に注意が必要です。

無理やり日本語表記では、「ウー」が3つあったりと、どうして日本語での表記だと問題があるかが分かると思います。

 

頭子音字「ก」をつけた長母音字9種

次は子音字44文字内の1文字目である「ก (kɔɔ kài)」を入れて正しいタイ語で表記してみました。

見ていただけると分かりますが、無理やり日本語表記すると同じ表記になるものがたくさん出てきます。

ブルー

「カー/ガー」ってどういう事?

だいさん

これは日本語だと「カー」に聞こえることもあるし、「ガー」に聞こえることもあるって事だね。

ブルー

「クー/グー」なんて3つもあるね。

日本語での表記は同じでも、タイ人にとっては違う音なのです。

なのでタイ語の表記も発音記号の表記も違うのです。

きちんとタイ語を話せるようになるには、早急に日本語表記から脱却した方が良いという事が理解いただけたかと思います。

 

長母音9種の実際の発音

今回は、あくまで文字の練習ですので、正しい発音に関してはそれほど気にしなくても良いといえばそうなのですが、実際にどのような発音になるかを聴いておくと勉強の効率も上がります。

また、日本語だと同じ音に聞こえる発音も、実際に聞いてみると実感頂けると思います。

この長母音9種の発音に関しては「発音講座2:真正母音9種」で解説しています。

是非サラッと寄り道してみる事をお勧めします。自分の書いている発音記号が実際にどんな音なのか聞いておくとより理解が深まると思います。↓

タイ語発音講座2:真正母音9種の発音(真正長母音)
前回の「タイ語発音講座1:声調5種類を覚えよう」に続いて今回は第2回目という事で真正母音(しんせいぼいん)9種の発音を勉強します。 ブルー 真に正しいと書いて真正。。。で、どういう事? 真正母音というのはそれ以上小さな要素に分けられない母音...

 

母音だけの音を表記する方法

次に、母音の音だけを表したい時はどんな子音をつけるのかですが、そういう時は子音字の「 (ʔɔɔ ʔàaŋ) 」をつけます。

この子音字の「(ʔɔɔ ʔàaŋ)」は44文字中の最後から2番目に出て来る子音字です。

」という文字は子音字としても母音字としても出てくる文字ですので、子音字として表記されているのか母音字として表記されているのか混乱しないように気をつけましょう。

先ほどの「」のかわりに「」を入れるとこのような表が完成します。

*発音記号の前の「ʔ」は声門閉鎖音を表す記号で「อ」を頭子音字として使用する際は単語の前に付けます。前の単語が子音で終わり次の単語が母音で始まったとしても、発音は接続されずきちんと一度切れるためこのような記号がつけられます。この時点では母音で始まる音の目印程度に考えておいて構いません。

ブルー

」がたくさんで分かりにくいなぁ。

今回は子音字「ก」と「อ」と「長母音文字9種」が出てきました。これはタイ語の基礎となってくるところでしっかり覚えなくてはなりません。

 

スポンサーリンク

中子音9種の練習

覚えましょうとは言われても、どうやって覚えれば良いのか分からない人もいると思うので、ドリルを作成しました。

どうぞダウンロードして印刷して書き込んでください。

 

今回練習する内容を使った実際の単語

今回練習する組み合わせを使った単語には以下のようなものがあります。

ก + แ–  = แก (kɛɛ) お前、あの方(人称代名詞)
ก + – า = กา (kaa) カラス
ก + – ู = กู (kuu)  俺(丁寧ではない言い方)
อ + –า = อา (ʔaa) おじ、おば、(父方の兄弟姉妹)

แก (kɛɛ) 」という単語は人称代名詞で日常会話やドラマなどでも良く聞く言葉です。

ドラマなどで女子学生が中の良い友達に「ゲー、ゲー」と呼び掛けたりするシーンを見る事ができます。

なお、2人称で使う場合は上記のドラマシーンのように「お前」という丁寧ではない言い方、親しい間柄でのみ使われる言葉になりますが、3人称として使われる場合は「あの方」というとても丁寧な意味になるので注意が必要です。

 

練習問題の使い方とダウンロード

下記、練習のPDFファイルをダウンロードし、できれば印刷してご利用下さい。印刷したドリル形式の練習問題に、実際に書き込むことで最大の練習効果が得られます。

今回の問題は「ก」および「อ」を頭子音字として使った長母音字9種の全18種類で、タイ語を発音記号に直す問題と、発音記号をタイ文字に直す問題を合計で200問用意しています。

タイ文字や発音記号に慣れる意味で少し多めの問題数としています。

思い出せないところや分からないところは、空白のままで進むのではなく、カンニングして構いませんのでこの章に掲載した表を見て、埋めてください。

答え合わせが終わり、内容に納得ができましたら、復習せずにサラッと次の章に進みましょう。小気味よく進んでしまってください。

今後も復習の機会を設けていますし、完璧にしてから進もうとすると途中で挫折しかねません。

「タイ文字入門講座 – 長母音9つの練習」をダウンロード
練習編 → 4_renshu_choboin9_v26 (142KB) 
解答編 → 4_kaitou_choboin9_v28 (145KB)
なお、今回の練習問題はタイ文字を発音記号に直すもしくは発音記号をタイ文字に直すための規則を覚える事にフォーカスしているため、実際にそのような綴りの単語があるかどうかは検討していません事ご了承ください。

お願い事項

タイスタの練習問題は「だいさん」が個人で作成しており、間違いは見つけ次第すぐに修正して更新しておりますが、間違いではないかと疑問がありました際は、当ページ下部のコメント欄、フェイスブックページ、もしくはツイッターでご連絡いただけますと幸甚です。

その他、ユーチューブチャンネルへのコメントなども非常に励みとなりますので、遠慮なくお送りください。

だいさん

ご協力よろしくお願いいたします。

ブルー

200問って多すぎない?

だいさん

いやいや、これくらいで良いんですよ。習うより慣れろですね。とにかくガリガリ書きましょう。

動画で詳しく説明

今回の講座の内容を動画でも詳しく説明していますので是非ご覧ください。

 

次は子音字の中子音字を練習していきましょう

如何でしたでしょうか?今回の目標

長母音字9種を覚えて、それを発音記号に直せるようにする。

は達成できたでしょうか?

問題集を終えたのであれば、もうそれで覚えたと言って問題ないと思います。

 

これでほんの少しですが、タイ語の看板だって読めるようになったという事です。

次回は子音字の内、中子音(ちゅうしいん)の9つを覚えていきます。

これからどんどん読める文字が増えて行きますよ!

だいさん

お楽しみに!

 

以上、「4. 長母音字9種と発音記号を練習しよう」でした。

モバイルバージョンを終了