前回のタイ文字講座「12. 低子音単独字10種を練習しよう」までで、すべての低子音を勉強しました。
本項では「低子音字」に声調符号をつけたり、短母音との組み合わせで促音節にすることで低子音字全てと、なじみになっていただきます。
ネット検索で直接このページに来た人はぜひ「はじめに、初学者の方へ。」のページから読んでいただければと思います。
そこでは「タイ語マスターまでのロードマップ」や、「タイ語をマスターするまでに、まず何をすべきか」をまとめています。
なおタイ文字入門講座の目次はこちらです。
子音字の約半数を占める低子音字。声調の規則が他の字類とは違いますのでしっかり覚えましょう。
今回の目標
低子音字は23種(廃字を含めると24字)は、種類も多いため今回の声調符号を加えた場合の練習をする事で、読めるようになるタイ文字表記が格段に増え事になります。
低子音字と声調のルール
前回、前々回と勉強した低子音字ですが、これまで勉強してきた中子音9種、高子音字10種(廃字を含めると11種)と同様、声調符号や促音節になる事で声調が変わります。
全部同じ変化にしてくれれば良いのに、、、。
確かにそうだよね。全部中子音字と同じ変化のルールなら簡単なのにね。555
低子音字の変化のルールを書くと下記のようになります。対応字も単独字も変化に違いはありませんので、「低子音字」と、まとめて表記しています。
中子音や高子音と結構違うね。高子音みたいに 「 – ๊ 」 「 – ๋ 」がつかないのはまだ助かるけど。。
面倒に思うかも知れませんが、同じく声調がある言語の「中国語」であれば、漢字ごとに声調が決まっているためすべての漢字と声調をセットで覚えなければなりません。
その点、タイ語はルールさえ覚えてしまえば、文字を見ればどういう声調で読めばよいか分かるので、実は学習の労力は非常に少なく済むのです。
そして、これまで勉強してきた声調ルールと先の低子音のルールを一緒にまとめると、下記のようになります。
結構バラバラだね、、、。
マイトー「 – ้ 」がつけば全て下声「 ^ 」というなどという単一のルールであれば簡単だったのですが、低子音字の場合はマイトー「 – ้ 」は高声「 / 」になってしまいます。
声調符号なしの短母音との組み合わせも高声「 / 」なので注意が必要です。
慣れてしまえば、文字を見るだけで勝手にどういう声調か口が勝手に覚えてくれます。
複雑なルールを毎回使ってタイ人ってすごいの?
タイ人は毎回ルールを思い出して声調を確認してるわけではなく、各単語や綴りを見るだけで声調が口をついて出て来きています。
事実、単語として成立していな文字の羅列はネイティブのタイ人もルールを呼び起こして声調を確認することになります。
こちら、発音講座を収録時の場面で、その証拠映像になります↓
要は「慣れ」って事ですね。
なので、初めはルールを思い出すのに時間がかかっても大丈夫です。
頭の回転が遅い、年を取ってるから物覚えが悪いとかそういうのも関係ありません。
よく使う単語は慣れで声調のルールを思い出さなくても勝手に口が動きます。
だからといって初めから慣れだけでタイ語を習得するのは非常に非効率です。
親や兄弟学校友達がタイ語を教えてくれるという環境を構築できて、音を詳細に分別できる赤ちゃんの耳をお持ちなら別ですが、すでに日本語なりで考える言事ができる皆さんにはルールを覚えて発音記号を覚えた方が良いと考えます。
よし、転生するかぁ
総括表上での進捗
下記は声調の総括表です。青枠が未学習の部分で、低子音字(長母音・複合母音)で末子音を作る時のみ未学習です。それ以外はすでに学習済みとなっています。
こちらは読解についての総括表です。赤枠が学習済み部分です。二重頭子音字と末子音字、そして末子印字による母音の変化が未学習です。総括表を利用されている方はご留意ください。
低子音と声調の練習
今回新しく出て来るのは低子音字全23種に声調符号と短母音です。
タイ語を発音記号に直す問題を120問用意しました。
今回練習する内容を使った実際の単語
今回練習する組み合わせを使った単語には以下のようなものがあります。
ช + ใ – + – ่ = ใช่ (châi) はい(Yesの意味)
ม + – า + – ้ = ม้า (máa) 馬
ย + – า + – ่ = ย่า (yâa) おばさん
ล + – อ + – ้ = ล้อ (rɔ́ɔ) タイヤ
「 น้ำ (nám) 」は多分みなさんご存知「水」という単語ですが、他のいろんな言葉と結びついて水関係の単語を作ります。
タイのコンビニの飲料水売り場で良く見てみると「 น้ำ 」という文字がたくさん見つけられますので探してみて下さい。
ドリルの使い方とダウンロード
下記、練習のPDFファイルをダウンロードし、印刷してご利用下さい。印刷した練習のドリルに、実際に書き込むことで最大の練習効果が得られます。
思い出せないところや分からないところは、空白のままで進むのではなく、「タイスタ特製の総括表」や、その他発音記号表等をみて正解と思われる文字を埋めながら進んでください。
答えのPDFはパソコンや携帯上で確認しても構いませんし、印刷しても構いません。
答え合わせが終わり、内容に納得ができましたら、もたもたせずに次の項に進みましょう。今後も復習の機会を設けていますし、完璧にしてから進もうとすると途中で挫折しかねません。
練習編 → 13_renshu_teishiin_seichou_v30 (159KB)
解答編 → 13_katiou_teishiin_seichou_v32 (167KB)
お願い事項
タイスタのドリルは「だいさん」が個人で作成しており、間違いは見つけ次第すぐに修正して更新しておりますが、個人での確認は限界があります。
間違いではないかと疑問がありました際は、当ページ下部のコメント欄、フェイスブックページ、もしくはツイッターでご連絡いただけますと幸甚です。
その他、ユーチューブチャンネルへのコメントなども非常に励みとなりますので、遠慮なくお送りください。
ご協力よろしくお願いいたします。
次回は末子音字について練習します
今回の目標
は達成できましたでしょうか?
声調ルールを覚えるのが面倒と思われるかもしれません。この点は確かに日本語より複雑と言えるでしょうが、5段活用とか**変格活用なんていう規則を覚える事を考えればずいぶん楽だと奮い立たせて進んでください。
この文字と声調のところさえ通過すればタイ語の勉強はかなり楽になってきます。
さて次は日本語には末子音という概念です。
これを理解すればどうしてカタカナ表記ではだめなのか、より理解が深まるでしょう。
次回もお楽しみに!
以上、「13. 低子音字と声調を練習しよう」でした。