ネット検索で直接このページに来られて、これからタイ文字を勉強しようとされている方はぜひ「はじめに、初学者の方へ」のページから読んでいただければと思います。
そこには「タイ語マスターまでのロードマップ」や、「タイ語マスターまでにまず何をすべきか」をまとめています。
タイ語の発音や文法など、それ以外のタイ語勉強用コンテンツは「タイスタのもくじ」にまとめてあります。
まずはタイ文字がどういうものか概要を見ていきましょう!
まずは大まかに見るってことですね。
はい、じゃあウィキペディアのリンク張っておくから読んどいてね!
いやいや、「✔CHECK」じゃないし。初回から丸投げ?
いやいや、ウィキペディアを見ておいて損はないよ。どういう語族だとかいろいろ書いてあるしね。まあ、それはそうとして、タイスタも進めていきましょうかね!早速タイ文字の概要を見ていきましょう。
今回の目標
ざっと「へぇ、そんなものなのね」的な感じで読み進んで、サラッと次の章に進んでいただければと思います。
タイ文字の種類
まずタイ語を勉強するうえで覚えるべき文字はざっくりいうと
母音文字:32字
声調符号:4字
タイ数字:10字
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合計:90字
これら90文字の順番や組み合わせが変わる事で意味が変わるという事です。
この他、繰り返しの文字や省略記号などの特殊な記号を含めても合計100種類程です。
↓ この看板はバンコクのヂャルンナコン通りにあった物で、この道路の謂れが書いてある看板です。タイ語の文章はこんな感じで、あまりスペースもありませ。
文字の上や下にマークみたいな物がチョコチョコとついているのが他の言語ではあまりみない特徴かも知れません。
これを読めるようになる自分が想像できない、、。
千里の道も一歩からですな。
タイ語の子音44文字
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
ก | ข | ฃ | ค | ฅ | ฆ | ง | จ | ฉ | ช |
ซ | ฌ | ญ | ฎ | ฏ | ฐ | ฑ | ฒ | ณ | ด |
ต | ถ | ท | ธ | น | บ | ป | ผ | ฝ | พ |
ฟ | ภ | ม | ย | ร | ล | ว | ศ | ษ | ส |
ห | ฬ | อ | ฮ |
*青字の1-10までの数字は便宜上つけているだけですのでタイ文字ではありません。
タイ語の子音44文字を表にしてみました。灰色に塗ってある枠の文字が廃字となった文字です。廃字は西暦1800年(仏暦2343)に初めてタイの国語辞典等から姿を消し始めたそうです。ただし2020年時点で販売されているパソコンのキーボード上にはまだ存在はしています。
タイ語の母音32字
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
-ะ | -า | -ิ | -ี | -ึ | -ื | -ุ | -ู | เ-ะ | เ- |
แ-ะ | แ- | โ-ะ | โ- | เ-าะ | -อ | เ-อะ | เ-อ | เ ียะ | เ ีย |
เ – ือะ | เ – ือ | – ัวะ | – ัว | ฤ | ฤา | ฦ | ฦา | -ำ | ไ- |
ใ- | เ-า |
*青字の1-10までの数字は便宜上つけているだけですので、タイ文字ではありません。
文字というより「組み合わせ」といった方が良いかもしれませんが、全部で32通りです。同じ形のものがいろいろな組み合わせで使われているため、文字の形として覚えるべき物は32文字の半分ほどです。
横棒「 – 」の位置に子音字が入ります。
細かく見る必要ないですよ~。「へぇ、そうなのねぇ~」って感じで読み進めちゃってください。後から嫌というほど書く事になりますから。
>_<
声調符号4文字
1 | 2 | 3 | 4 |
– ่ | – ้ | – ๋ | – ๊ |
文字の上のついて声調を表してくれる符号です。横棒の位置に子音文字が入り、その子音文字の上にこの符号がつくという事です。この符号が付いている事で文字を見るだけでどんな声調の単語かが分かるので、とてもありがたい符号です。
中国語のように単語ごとに声調を覚える必要もなく、文字を覚えれば声調も覚える事ができるようになります。
タイ数字10文字(0から9まで)
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
๐ | ๑ | ๒ | ๓ | ๔ | ๕ | ๖ | ๗ | ๘ | ๙ |
タイ語には独自の数字表記があります。日常生活ではアラビア数字が使われていることが多いのですが、公文書はタイ数字で書いてある事も多くあります。
タイのお寺に行くと拝観料がタイ文字の数字で書いてあったりします。
あれ?このお寺、タイ語と英語で拝観料の金額が違うよ?
>_<
その他、よく見るタイ語の文字(記号)4文字
繰り返し記号 | 省略記号 | 省略記号 | 黙示記号 |
ๆ | ฯ | . | – ์ |
繰り返しの「ๆ」は日本語でいう「等々」の「々」と同じような感じで繰り返しを表します。すごくやたくさんなどの強調の意味の「 มาก(マークと読みます)」を2度続けると「 มากๆ 」といった具合に表記します。
省略記号の「ฯ」は正式名称が非常に長いバンコク都などの名称を書く際に単語の最後につける事で、本当はまだ続きがある単語なんですという事を表します。この場合は「 กรุงเทพฯ 」と表記します。
省略記号の「.」ですが、タイ語は英語のように頭文字だけをとって呼ぶという省略方法を用いる事があります。United States(アメリカの事です)はU.S.と略すことがありますが、同じような方法です。略語である事を明確にするために「.」をつけるのです。
น.ส. = นางสาว (未婚女性の敬称)
ภ.ง.ด. = ภาษี เงิน ได้ (所得税)
黙示記号の「 – ์ 」ですが、この記号がついた文字は読む必要がないという意味です。
これから細かく勉強していくのでサラッと読むだけで大丈夫です。
パソコンでの入力から考えるタイ文字
少し視点を変えて、パソコンでの入力という観点からタイ語、タイ文字を説明しておきます。
タイで販売されているキーボードを見ると、タイ文字がキーボード上に印字されています。
日本語をパソコンで入力する際は、スペースキーを押して変換することで漢字を入力します。しかしタイ語は文字数が少ないため変換が必要なく、どんどん打ち進んでいく事ができます。
英語は単語ごとにスペースがありますが、タイ語は文章ごとにスペースを空けるためあまりスペースキーを使う機会はありません。
タイ語は英語よりは文字数が多く、大文字小文字の区別があるわけではないので、入力のためシフトキーを押す機会は非常に多いです。
パソコンを使われている方はタイ文字のキーボードシールをキーボードに貼る事をお勧めします。記号の場所が日本語キーボードと少し違っていたりしますが、キーの場所を覚えてしまうまでは非常に重宝します。覚えてしまったらはがせば大丈夫です。
パソコンでタイ語の日本語訳を検索すると、タイ語学習がはかどります。
動画での解説
今回の口座に多くの補足情報を追加動画を作りました。
特にメモなどを取る必要はありませんので1度見ておくとより理解が深まります^^
次章から実際にタイ文字を覚えていきましょう
要するに、文字はそんなにむつかしくないし、意外と覚えるのに労力がかからないって事なんだよ。
たしかに数が少ないのは助かるね!
いかがでしたでしょうか。
まずは導入という事で、どんな文字があるか見てもらいながら話を進めてみました。
文字も記号も今後じっくり勉強していくのでこの時点では、覚える必要はありません。
次回からだんだんと今回説明した文字を覚えていくことになります。
以上、「0. タイ文字の勉強を始めよう。」でした。