こちらの記事にもかきましたが、タイ語能力を証明するためのテストは日本人にとって現在3つのテストが有ります。
そのうちもっとも証明に役立つだろう箔がつくテストはタイ教育省主催Cometency Test (旧ポーホック)
だと思われますが、残念ながらこのテストには対策書のようなものがないのが現状です。
書くテストに関しては下記をご参照ください。
作文の試験とは
Competencyテストには、ある図、絵、グラフ、または文章を読んで20行程度の作文を行うというテストがあります。
日本のテストでいう小論文ですね。単語の綴りを間違えないようかつ正確な文法で説明または意見を述べる必要があります。
作文試験の注意点6つ
- 段落を意識しよう。
- 導入、内容、総括の3つを意識しよう。
- 文字の大きさは戦略的に変えよう。
- 文字を書くときの癖は揃えよう。
- 正式でない略語を使わないようにしよう。
- 知っている単語を使うように内容を考えよう。
特に一番は知らない人は知らない人が多いでしょう。また初めての受験の場合は三番なども意識しないと思います。では一つずつ解説していきます。
段落を意識しよう
日本語の文章は始まる前に1文字分の間を空けます。雑誌などでは読みやすくするために1文字目が大きくなっていたりなんてことも有りますが、縦書きの文学小説などを見るときちんと位置も自分の間が空いてます。
タイ語の場合は10文字分くらい、行全体の5分の1から4分の1くらいの間を空けます。内容が大きく変わる時も同様に文頭にスペースを空けますのできちんと開けるようにしましょう。何か公的な文章をみてみると良いでしょう。日本語と比較するとかなり大きなスペースが文頭にある事がわかります。
導入、内容、総括の3つを意識しよう。
作文となるとだらだら書いてしまう方もいるかと思いますが、書き始める前にどのように文章を始めて、内容を詰め、どのようにまとめるかを意識して組み立てておく必要があります。指定以上の行数を書く必要があるため組み立ては重要です。
パソコンで書く文章とは違い、消したりコピーしたりがすぐにはできません。初めに文章を大まかに組み立てておかないと書く内容に一貫性がなくなったり文章が堂々巡りをしかねません。
文字の大きさは戦略的に変えよう。
文字の綴りや文法に自信のない人、もしくは文字の小さい人に気をつけてもらいたいのが文字の大きさです。テストは何行以上で書きなさいという形式のため、文字が小さくてなかなか次の行に行けない人はたくさんの文字を書く必要があるということです。
ということは、それだけ間違える可能性も増えるということです。綴りや文法に自信がある方は別にして自信のない方は文字を普段より大きめにしてスペースを稼ぎましょう。また段落が変わる時の文頭のスペースも大きめにとってスペースを稼ぐのも良いでしょう。
文字を書くときの癖は揃えよう。
文字を書く時は人によってクセがあると思いますが、そのクセが文章の中で変わっていく人がいます。例えば一つの文章の中で、同じタイ文字の書き始めの丸の部分を、書いたり書かなかったりすると非常に読みにくいということです。
例えば、ある単語の時は「ล」の書き始めの丸を書いて別の単語では同じ「ล」でも丸を書かないと言った具合です。
正式でない略語を使わないようにしよう。
バンコクを「กรุงเทพฯ」と書くのは問題ないでしょうが、大学を「มหาลัย」と書いたり病院を「โรงบาล」と書くのはいけません。
知っている単語を使うように内容を考えよう。
できるだけ自分の知っている自信のある単語を使えるように話を持っていきましょう。自信のない単語を書く必要がある場合はなんとかして別の言い回しを考えたほうが無難です。タイの印象を聞かれたとしても正直に答える必要はありません。
いかに知っている単語を使って当たり障りのないことを言うかがポイントです。スキューバーダイビングをした時の話をする必要はなく、海が綺麗で魚もたくさんとかそんな風に答えればいいのです。
まとめ
テストで良い点を撮るためだけのテクニックを使うのは正確な能力判定をするためにテストを受けるということと反しているかもしれません。普段よりスペースを大きくしたり文字を大きくしてというのは確かに姑息かもしれません。
ただ、段落を開けるということを知らずに減点させられるのは非常に残念な事ですし、文字の癖をそろえるというのはテクニック以前の問題です。気をつけたほうが良いでしょう。